太陽光発電とカーボンハーフ
再生可能エネルギーとは
石炭や石油などの化石燃料とは異なり、太陽光や風力、水力など、枯渇することなく繰り返し利用できるエネルギーを再生可能エネルギーといいます。再生可能エネルギーは、温室効果ガスであるCO₂をほとんど排出しないので、地球にやさしいエネルギーといわれています。再生可能エネルギーには、太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスなどがあります。
東京都は、2030年までのカーボンハーフ、2050年までのゼロエミッション東京の実現に向けて、再生可能エネルギーの利用拡大を進めています。
新しい太陽電池 ~ペロブスカイト太陽電池~
太陽電池の仕組み
太陽電池は、光のエネルギーが太陽電池に当たると、電子(-)と正孔(+)が発生し、それらが移動することで電気を生み出します。
現在、最も普及している太陽電池はシリコン系太陽電池で、シリコン半導体に太陽光が当たることで電気が発生します。
新しい太陽電池
ペロブスカイト太陽電池は、ペロブスカイトと呼ばれる結晶構造の材料を用いた新しいタイプの太陽電池であり、日本で発明されました。現在は、実用化に向けて世界中で開発が進んでいます。
このペロブスカイト太陽電池は、フレキシブルで軽量なため、これまでの太陽電池では設置が困難なところにも設置することが可能になります。
ペロブスカイト太陽電池は、開発当初はエネルギーを電気に変換する効率が約3%と、シリコン系太陽電池の約20%に比べて変換効率が低いという課題がありましたが、現在では、徐々にシリコン系太陽電池の変換効率に近づいてきています。
開発者の願い
ペロブスカイト太陽電池を開発したのは、桐蔭横浜大学特任教授の宮坂力先生です。宮坂先生の願いは、日本国内でエネルギーを自給し、カーボンハーフ、カーボンニュートラルを達成して脱炭素社会を実現することです。
考えてみよう
・再生可能エネルギーについて、まとめてみましょう。
・再生可能エネルギーを定着させていくためにどのようなことが必要なのか、話し合ってみましょう。