環境 負荷 を軽減することのできる消費者としての行動
ごみを減らす、環境に優しい豊かな暮らしとは
一人一人が暮らし方を少し変えることによって、環境を保全し持続可能な社会をつくることができます。例えば、食べ残しを減らすと、資源の有効活用だけでなく、食べ残しを運ぶ燃料の削減や焼却処理で発生する温室効果ガスを減らすことにもつながります。
3Rの実践
ごみを減らすために、私たちが最初にできることは、ごみを出さないことです。マイバッグで買い物をしてレジ袋は使わない、マイ箸やマイボトルを使ってごみは出さない(リデュース)、ものをくり返し使う(リユース)、ものを再び利用する(リサイクル)の3Rを実践する暮らし方が大切です。
環境負荷を減らす取組
レジ袋の有料化
プラスチックを原料とするレジ袋は、国内で年間約300億枚が消費されていると言われていますが、多くがごみになっています。環境に悪い影響を与えるプラスチックごみを減らすために、2020年7月1日からレジ袋の有料化がスタートしました。一人一人が意識してレジ袋使用量を減らしていくことは、確実にプラスチックごみ削減につながります。
エシカル(倫理的)消費を考えよう
エシカルとは、自分のことだけでなく、自分以外の人や社会、環境のことを考えて行う消費行動のことです。
人への配慮:被災地復興支援となる商品を選ぶ
環境への配慮:エコ商品・リサイクル品を選ぶ
社会への配慮:フェアトレード商品を選ぶ
生物多様性への配慮:認証ラベル・マークのある製品を選ぶ
地域への配慮:地産地消で地域を活性化
フェアトレードとは
私たちがチョコレートなどを安く買うことができる代わりに、途上国の人々が低い賃金で働かされたり、小さな子が学校に行けずに働かされたりしなければならない問題が起きている場合があります。フェアトレードは、途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目的とした「公平な貿易」のしくみです。生産者への適正な価格の支払い、労働環境保護、農薬使用規制などの国際フェアトレード基準をクリアした製品には認証ラベルがついています。国際フェアトレード認証の対象産品は、コーヒー、カカオ、せんい、茶、野菜、花、スポーツボールなど多岐にわたります。
フェアトレード認証製品の購入は、毎日の生活の中で私たちが簡単にできる社会貢献の一つです。
エシカル消費に関連する認証ラベル・マーク(例)
エコマーク:「生産」から「廃棄」にわたり環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた商品
MSC「海のエコラベル」:持続可能で、環境に配慮した漁業で獲られた水産物の証
オーガニックテキスタイル世界基準:オーガニックのコットン、ウール、麻、絹などの原料から環境的・社会的に配慮した方法で作られた繊維製品
FSC「チェックツリーマーク」:環境や人権に配慮し、適切に管理された森林の木材とその木材から作られた製品