食品ロスをなくすために私わたしたちにできること

日本の食品ロスは年間約612万トン

食品ロスとは、まだ食べられるのにはいきされる食品のことです。日本における食品ロスの年間総量そうりょうは612万トンもあります。これは、世界中できがに苦しむ人々に向けた世界の食しょくりょうえん助じょ量（令和れいわ元年は年間約420万トン）の約1.5倍に当たります。

「食品ロス削減さくげん推進すいしん法」と日本の取組

食品ロス削減さくげん推進すいしん法は、消費者庁ちょうから令和れいわ元年5月31日に公布こうふされ、令和れいわ元年10月1日にし行こうされた法律ほうりつです。国や区市町村だけでなく、事業者や消費者など国民運動として食品ロスの削減さくげんを進めていく取組の指針ししんになっています。
フードシェアリングは、飲食店で、予約キャンセルなどで余あまってしまった食材や料理をはいきすることなく、その食品を利用したい人と結び付けることです。
フードバンクは、包装ほうそうの傷いたみなどで、品質ひんしつに問題がないにもかかわらず、今まで捨すててしまっていた食品をき業から無しょうで提供ていきょうを受け、生活困こんきゅう者などに配給する活動です。
フードドライブは、個人こじんが家庭でねむっている食品を持もち寄より、福しし設せつなどに寄付きふする活動です。

食品ロスが起きる原因げんいん

食品は、生産から様々な過程かていを通じて家庭に届とどきますが、各過程かていでどのように食品ロスが起きているのでしょうか。

農業生産

形が悪かったり、大きさが合わなかったり、採とれすぎたりした野菜は価格かかく調整のために捨すてられることがある

収しゅうかく後の取りあつかいと貯蔵ちょぞう

世界の食料はいき量は年間約13億トンと推計すいけいされ、人の消費のために生産された食料のおよそ3分の1がはいきされています。世界の人口は増ふえ続つづけていますが、その中でもうえや栄養不足で苦しんでいる人々は約6億9千万人いると推計すいけいされています。
SDGsでも、SDGs2およびSDGs12において、食料はいきの減少げんしょうが重要な柱になっています。

食品ロスをさく減げんするための世界の取組

2016年に食品はいき禁止法きんしほうがし行こう

フランスのスーパーマーケットでは賞味しょうみ期限切きげんぎれなどによる食品はいきができなくなり、い反するとばっ金が課せられるようになりました。

賞味しょうみ期限切きげんぎれ食品専門せんもんスーパー

デンマークでは、賞味しょうみ期限切きげんぎれ食品や包装ほうそうに傷きずやよごれがある食品、形の悪い食品を通常つうじょう価格かかくの30~50％引きではん売しているスーパーがあります。この取組は他国にも広まってきており、日本にもあります。

食品ロスをなくすために、自分や家庭でできることを考えてみよう

①買かい過すぎないようにしよう
②自分が食べられる量だけ盛もり付つけよう
③賞味しょうみ期限きげんの早いものから調理しよう
④賞味期限しょうみきげんと消費期限きげんのちがいを知ろう