化石燃料とカーボンハーフ
化石燃料とエネルギーについて
化石燃料とは、数億年前の動植物の死骸が地中に堆積し、長い年月をかけて変化してできた燃料で、石油、石炭、天然ガスなどがあります。化石燃料はエネルギーとして使用されており、2020年の世界のエネルギー消費量は、8割以上が化石燃料によるものです。
化石燃料とエネルギーの問題
化石燃料は安定してエネルギーを得ることができ、私たちの生活で多く使用されていますが、二酸化炭素(CO₂)排出による地球温暖化や枯渇する可能性があることなど課題があります。
従来よりも二酸化炭素(CO₂)の排出を減らす火力発電での取り組み
火力発電所では、石油、石炭、天然ガスを燃焼した熱を利用してタービンを回し、発電しています。近年の火力発電所では、ガスタービンによる発電とともに、排ガスの余熱を利用した蒸気タービンによる発電を行うなど、発電の効率を上げることで二酸化炭素の削減を進めています。
カーボンハーフに向けた取り組みの加速~風力発電の活用と進化~
風力発電は、手回し発電機と似た仕組みで、羽の回転(運動エネルギー)を発電機の回転(電気エネルギー)につなげて発電します。発電時には二酸化炭素を排出しないため、カーボンハーフを実現するための発電方法として注目されています。
最近は洋上に風力発電を設置することも増えています。千葉県銚子沖では、31基の大型風車で発電する「洋上風力発電事業」が、2028年の運転開始に向けて進められています。
考えてみよう
・化石燃料とエネルギーの問題について、まとめてみましょう。
・未来の発電には、どんなことが求められているでしょうか。