地球温暖化とカーボンハーフ
地球温暖化とは?
地球温暖化とは、人間の活動により二酸化炭素などの温室効果ガスがはい出され、増えすぎたことにより、地球の気温が上がることをいいます。その結果、気候変動が生じ、自然や私たちの生活に様々な影響が出ています。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)によると、世界の二酸化炭素(CO₂)のう度は年々増え続けています。
この先、私たちが地球温暖化の対策をとらなかったなら、日本では、最高気温が30℃以上となる真夏日やもう暑日、大きなひ害をもたらす自然災害が増えるといわれています。
地球温暖化の仕組み
1.太陽の熱で地上があたたまる。
2.温室効果ガスが増えすぎたために、地球の表面から出る熱が宇宙に逃げず、大気の内側に閉じこめられる量が増え、気温が上しょうする。
3.温室効果ガスののう度が増すとますます熱がこもり、気温がさらに上しょうする。
自然と私たちの生活への影響
1.氷しょう・海氷
地球の温暖化の影響により南極の氷しょう(広い土地をおおう厚い氷)などがとけています。氷がとけると次のような問題が生じます。
①生態系の変化
ホッキョクグマなどの生き物が十分なえさをほかくできなくなります。
②海面上しょう
海面が上しょうする一因となります。フィジーやツバルなどの小さな島国では、高潮によるひ害が大きくなっています。
③地球温暖化の加速
海氷(海にうかぶ氷)は、海水面よりも太陽光の反射率が大きいため、海氷がとけて減ってしまうと、太陽光の反射が弱まり、地球全体の温暖化が加速します。
2.農作物
近年、日本では地球温暖化の影響による農作物の生育障害が報告されています。例えば、リンゴの着色不良や日焼けなどが挙げられます。
カーボンハーフの取り組み
温室効果ガスのはい出量を半分に減らす東京都の「カーボンハーフ」の取り組みの一つとして、使うときに温室効果ガスを出さない水素エネルギーの活用があります。
水素エネルギーのふきゅう・拡大へ
東京都では、水素ステーションの整備拡大や燃料電池自動車・バスなどのふきゅうに取り組んでいます。実際に、2017年から燃料電池バスの運行が開始され、2022年10月には93台が走行しています。
考えてみよう
・地球温暖化がこれ以上進まないようにするためには、どのような技術が必要でしょうか?
・今、自分にできることを考えてみましょう。