わたし達も生き物も共に住み続けられる街づくり
自然と人と生き物は、関わり合って生きています。そのバランスがくずれると、さまざまな問題が起きてしまうことがあります。
伊豆大島の自然環境ほ全
「キョン」対さくで大島の生たいけいを守る
大島に生息するキョンは、中国や台湾に自然に生息している小がたのシカで、大島にはもともと生息していない特定外来種(*1)です。今、その生息数がふえ、大島の特産物であるアシタバなどを食べてしまうほか、絶滅危惧種(*2)のキンランも食べてしまうなど、自然植生や農作物にひ害をあたえています。そのため、ほかくによるキョン対さくを行っています。
*1もともとその国や地いきにいなかったのに、人間によって持ちこまれた生き物で、特に人間の健康や、もともといた生き物に害をおよぼす生き物
*2生息している数がへって、ぜつめつしてしまうかもしれない生き物
自然と生き物と人間のつながり
農林業などの人間によって自然環境がほ全されてきた里山は、集落の近くにある山や森林がある地いきです。里山では、ぞう木林などの管理不足や自然の回ふく力をこえるばっさいにより、野生動物・こん虫・魚などの生き物の住みかがなくなってきています。
人や全ての生き物は、自然の中でつながり、おたがいにバランスを取りながら生きています。人間がそのバランスをこわさないように、守っていくことが大切です。
【東京都の取組】 在来種植栽登録制度 「江戸のみどり登録緑地」
都内にもともと生育している植物の植さいをふやし、こん虫や鳥などと共に東京の生き物にてきした環境に回ふくさせる取組を行っています。一定以上のざい来のじゅ木を植えている建物のしき地の緑地は、「江戸のみどり登録緑地」として登録されます。特に、生き物が生息・生育するためにすぐれた緑地は、「ゆう良緑地」として登録されます。
自分の街の自然ほご活動について調べてみよう
多摩川水けいの自然を守り、楽しむ
「水辺の楽校」(多摩川)では、地いきの子ども達が、身近な原っぱや水辺で楽しく遊び、自然や生き物にふれ合う体験活動をサポートしています。
「水辺ガサガサ」というイベントでは、魚取り用のタモあみなどを使って川にすむ生き物をつかまえます。魚・カニ・カエル・水生こん虫など、たくさんの生き物の生たいを観察し、直せつふれ合い、その後もとの場所にもどし、自然のゆたかさやめぐみを体感できます。
自分の生活の中で、どうしたら自然や生き物を守ることができるか考えてみよう
・自然をよごさないように、ゴミはきちんと持ち帰ろう
・庭やベランダで花や植物を植えて、緑をふやそう
・調理器具や食器のよごれはふき取ってからあらおう