自然環境とSDGs12(つくる責任 つかう責任) 補助資料(教員用)

食べ物を無駄にしないために私たちにできること

環境教育掲示用教材は、児童・生徒に、環境に対する豊かな感受性や探究心、環境に関する思考力や判断力、環境に働き掛ける実践力など、私達を取り巻く環境に着目し、持続可能な社会を構築していくための資質・能力の育成を図ることを目的として作成した教材です。

本指導資料では、環境教育掲示用教材の授業等での活用例を紹介します。

ねらい

食糧についての諸問題を多面的に捉えることを通して、持続可能な社会を作ろうとする態度を育成する。

環境教育で対象とする主な内容(ESD の構成概念)

資源の循環(相互性)、エネルギーの利用(多様性、相互性、有限性、責任性)、共生社会の実現(多様性、連携性)、生活様式の見直し(責任性)※環境教育指導資料P8、P9参照(二次元コード・リンク参照)

主なSDGsとの関連

【SDGs12】つくる責任つかう責任(小学校・中学校共通テーマ)、【SDGs2】飢餓をゼロに、【SDGs13】気候変動に具体的な対策を

主な活動内容

活動内容(主な活動) 教師の支援(留意点)
補助資料1を見て、食品ロス問題について知る。また、東京都が食品ロス削減のために様々な取組をしていることを知る。
  • 補助資料2消費者庁「食品ロスについて知る・学ぶ」や農林水産省「食品ロスの現状を知る」を提示する。
  • 補助資料5を基に、食品が食べられるのに廃棄される実態を調べさせてもよい。
補助資料2東京都環境局「食品廃棄物・食品ロス対策について」等を参考にし、「東京都の食品ロスへの主な施策」について詳しく調べ、その結果を共有する。
  • 東京都の施策と自分たちの生活を関連付けて調べさせる。
補助資料3を基に、世界の食料状況を知る。
  • 世界の食料状況は、食品ロスが問題となっている地域もあれば、飢餓で苦しむ人がいる地域もあることに気付かせる。
補助資料4を見て、食品が食卓に届けられるまでのどの過程で温室効果ガスが出るのか、また、温室効果ガスの排出量を減らすためにできることは何か、話し合う。
  • 食品が食卓に届けられるまでの過程が、環境問題につながることを説明する。
    必要に応じて、東京都環境局「温室効果ガスはなぜ増える?」を提示し、温室効果ガスが出る場面を考えさせてもよい。
補助資料5を基に、食品ロスを減らす方法や飢えに苦しむ人を減らす取組、自分たちにできることを考え、発表する。
  • 食品ロス、飢餓、温室効果ガスの排出等、食料についての諸問題を多面的に考えさせる。
話合いや発表の場面では意見交換やプレゼンテーションができるソフトやアプリを活用した授業展開が考えられる。
  • SDGsは2030年を期限とする17の国際目標であることを確認し、目標の達成に向けて自分たちにできることを考えさせる。
食べ物を無駄にしないために私たちにできること
食べ物を無駄にしないために私たちにできること教員用1
食べ物を無駄にしないために私たちにできること教員用2